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情報 ≪施設長 樋口≫

私はあまりテレビを観ない。テレビ見てない自慢ではない。
子供の頃は親に怒られるほど見ていたが、今は災害時以外見ることはほとんどない。あ…スポーツも見るか…。(見てんじゃないかというツッコミは不要だ)
ニュースはとりあえずネットの文字で読む。文字には私にとって不必要な抑揚や表情はない。自分で文字から必要な情報を得る。記事の出典元を見て、余計なバイアスがかかっていないか確認する。そしてその情報の背景を調べる。そうしなければならないほど今の世の中、真実は非常に分かりづらい。もしかしたらずっと前からそうだったのかもしれないが。さらに新型コロナの流行とそれに伴う人々の不安から流言飛語が飛び交う中で、この「テレビを観ない」に余計拍車がかかった。
私は新入職員の研修時に必ず認知症の話をする。認知症の中核症状を知れば、なぜ利用者がその行動を取るかがわかるからだ。『背景がわかれば捉え方が変わる』これを必ず伝える。情報の入手の方法は各々あるだろう、それがテレビでも否定はしない。一人暮らしの高齢者には一日中テレビをつけっぱなしの人もいる。情報の入手方法が限られている方もいる。ただ、情報には必ず背景がある事を理解しておかなければいけない。
(ただ、芸能人やスポーツ選手の不倫や不祥事をあそこまで掘り下げて考察する必要があるのだろうか。公共の電波を使った私刑の誘導は本当に見るに堪えかねる。)

新型コロナという厄介者は本当にたくさんのことを教えてくれた。ただ感謝は全くしていない。