不便を楽しむ ≪施設長 樋口≫
最近のトピックスでは兵庫県知事選挙が話題になりましたね。なんだかテレビvs SNSみたいな構図になっているようですが、樋口的にはそういう問題じゃなくて、「公正公平を謳っていたオールドメディアが実は断片的で偏った情報を流してた事がバレて信用を失った」って事だと思うんですよね。別に視聴者はテレビとSNSが情報戦してるなんか思ってないでしょうし。でも一応公正公平を謳っているメディアが自分たちが正義だと言わないと若者を中心としたテレビ離れが加速してしまう。そこで、自分たちが正義だと言い張るのに一番簡単で絶対的な方法が「敵を作る」という事です。正義を証明するには悪者が必要なんですよ。なので今メディアでは盛んにテレビ(正義)vs SNS(悪)みたいな構図にしようとしてるんでしょう。
そもそも、テレビや新聞が偏向報道と言われる偏った報道をしなければここまで信用を失う事はなかったでしょうね。テレビや新聞が信用を失ったのはSNSのせいでもインターネットのせいでもないのにね、そういうとこだぞ。
ちなみに樋口の家では地上波が見れません。ホントは結構テレビ見たいです。
さて、最近はそのインターネット、SNSも含め本当に便利な時代になりました。わからない事はスマホ、欲しいものはAmazon、会議も自宅からZOOMで参加でき、コンビニで証明書が発行できたり、ゲームも新曲もお店に並ぶ必要はありません、ダウンロードです。特にゲームはスマホで手軽に、しかも無料でできるものもたくさんあります。たくさん入手しても棚がいっぱいになることはありません。実は樋口も結構ゲームが好きです。徹夜してやるくらいハマったものもありました。最近じゃ時々サッカーのウイイレ(現eフットボール)をやるくらいでした。そう過去形です。
そんな樋口が最近ハマっているゲームがあります。ボードゲームです。
人生ゲームやモノポリーなんかが有名なボードゲーム、日本ではすごろくもボードゲームですよね。このボードゲーム、RPGや陣取り合戦的な戦争モノから、街づくり、推理ゲーム、政治のゲームなんかも有ったりします。一人用のボードゲームも数多く売られています。
で、このボードゲーム、とにかく不便なんです。
始めるにあたり説明書を読み込む必要があります。モノによっては本みたいな厚さです。
当たり前ですがコマは自分で動かします。動かし方もルールに則ります。戦闘があっても自動で決着なんかつきません、自分で説明書をみて判定します。得点計算なんかも誰かがやってくれるわけではありません。というかやる度に準備で30分くらいかかります。
ルール把握するのに30分~1時間、準備30分、遊ぶのに1時間~2時間とかかかったりします。長時間テーブルに広げては家族の反感を買う事も。
なんでこんな不便なものにハマってるのかというと、
1つ目が「ダウンロードじゃなくて手に触れるものが欲しかった。」所有欲ですね。いつも目に見える形でそばにあるものがいいなぁと。
2つ目が「スマホを見てると思考が止まってる感覚があり、なんか嫌だった。」YouTubeのショート動画やTikTokとかって何も考えずに流し見して、時間だけが流れてる時ないですか?あの「何も考えず時間を無駄にした」って感覚が嫌だったんですよね。
話はボードゲームに戻り、とにかく不便です。場所も取ります。片付けるのにも時間がかかります。ルールを頭に入れ、次の一手を考える、判定も自分、展開を想像するのも自分、結構「運」も必要だったりする、ホント疲れます。でも頭が、脳が動いてる感覚を実感できます。フル回転です。この感覚が一番ハマっている理由です。
「このルール作った人、天才か」とか関心することも多く、「考える」感覚を物凄く感じる事ができます。
そういえばコロナ禍で流行ったソロキャンプなんかも不便を楽しむ行為のひとつですね。
デジタルでオートマチックで、情報も勝手に自分の中に入ってくる時代と世の中に逆行して、アナログな遊びにハマったので是非伝えたくて書きました。ホントそれだけでブログ書いてます。
間違った情報も正しい情報も結局判断するのはアナログな自分。だからアナログな自分の「考える力」を鍛えておかないといけない、という後付けの理由を盾に1人でテーブルを占領し、振ったサイコロの目を見て、そっともう一度ふりなおす。こういうズルができるのもアナログのいいところかも。
キャンプやアウトドアとは違う、家の中でのスローライフにぜひ。