2月8日(日)大雪 ≪施設長 樋口≫
2月8日(日)、湯河原でも大雪に見舞われました。
あの日の午後から降り出した雪で国道は大渋滞。
心花春に入居されている高齢者を国際福祉大学熱海病院に連れていき、受診が終わる頃には雪はさらに強くなり、駐車場は真っ白。
熱海病院から心花春に戻るまで、2時間以上も渋滞に巻き込まれました。そこかしこでスリップして立ち往生している車を横目に、スタッドレスタイヤを履いたわが社の車はなんとか施設に到着。
しかしながらスタッドレスタイヤなのは社用車であり、私の車ではありません。
というわけで帰りは、湯河原の鍛冶屋から熱海市泉の自宅まで徒歩で帰ることに。

防水でもないただのスニーカー。つま先はキンキンに冷え、雪に滑りながら湯河原を歩く。スマホに家族から送られてくるのは、雪景色の中を駆け回る愛犬の動画。
お父さんはそれどころじゃないんだぞ。
もうすっかり薄暗くなったころに家に到着。
慣れない雪の中を歩き疲労困憊、手足も冷たい。とにかく風呂に入りたい。
そんな私に娘から驚愕の一言。
「公園で雪遊びをしていたらスマホを落とした。探しに行ってほしい」
とんでもねぇ奴だ。
再びびしょ濡れのスニーカーで、娘と愛犬とともに家を出る。
公園は真っ白。
公園に入るとき、雪遊びをしていた子ども連れの親子が帰るところですれ違う。もう夜ですもん。
足首まですっぽり埋まる雪を足でかき分けながらスマホを探す。
いくら探しても見つからない。愛犬は楽しそうに走り回っている。
ひとしきり雪をかき分けたものの見つからず、公園までの道のりをもう一度探すことに。
「もしかしてスマホ探してます?」
声をかけてきたのは、さっきの親子。
話を聞くと1時間ほど前、別の人がスマホを拾い「落としませんでしたか?」と親子に声をかけてきたそう。
その人はすでに立ち去っていたものの、「交番に連絡してみては」と言われ、近所の交番に電話。
「先ほど似たものが届いています」
これは歓喜。
「すぐに伺います!」と電話を切り、徒歩で交番へ。
日本ヤバい。なんていい国なんだ。
海外じゃ絶対戻らんぞ。
到着後、本人確認などをしてスマホは無事娘の手元に。
警察官の方から
「拾った方は名前も連絡先も告げず、まったくの善意だからお礼もいらないと言っていました」
とのこと。
日本、なんていい国なんだ。
このブログを見ている可能性は極めて低いでしょうが、この場をもってお礼を伝えたいです。本当にありがとうございました。
ちなみに日本では、現金(財布など)を落としても持ち主に戻る可能性は87%くらいだそう。世界でもぶっちぎりの返還率の高さなんです。
日本に住んでいることに感謝しながら、また雪道を徒歩で帰りました。
心なしか軽やかな足取りの娘と、足と胸毛が雪だらけになり歩きにくそうな愛犬と共に。
翌日2月9日(月)は朝から路面凍結。
今度は会社へ徒歩で行くことに。
驚くほど湯河原中が凍結しており、会社に着くまでに2台の事故車、バイクの転倒を2回見ながら、ちょっと早めの出社。
これは会社に来られない社員も多いんだろうなぁ、今日仕事回るかなぁ、と思いながら事務所にいると、みんな続々と徒歩で出社してくる!
見たことがない湯河原の雪景色と、普段は車で通勤する人たちが徒歩で、遅刻もせず出社する様子はあまりにも非日常的で、少し感動しました。

数十年に一度、あるかないかの大雪で垣間見るいろんな景色。
感動と同時に迫りくる、屋上の水道設備の凍結による断水を、まだこの時は知らない。


