コミュニケーション技術 ≪施設長 樋口≫
伝える人と伝えられる人がいて情報を伝達すればコミュニケーションなんですが、このコミュニケーションにも技術があるんですね。
接客業も介護職もこの技術が大事なのですが、コツみたいなものを今日は書いておきます。
コミュニケーションには「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」があります。
言語コミュニケーションは話している言葉や文字に書いた言葉になります。
非言語コミュニケーションは、ジェスチャーや表情、声の調子(声の高低、強弱)、身体的接触、香り、服装、髪型など。
どちらが重要かといえば非言語コミュニケーションであるとわかると思います。メールやLINEのメッセージの顔文字やスタンプも非言語コミュニケーションです。
「いつ帰ってくるの?(≧▽≦)」
「いつ帰ってくるの?」
どちらが帰りを心待ちにしているか一目瞭然ですね。
最近では顔文字やスタンプを付けて送らないと「怒っている」か「不機嫌」と思われてしまうくらいです。
この非言語コミュニケーションですが、意外に重要なことを見逃している人が多いのです。
コミュニケーションで大事なことは?と聞くと、
「表情(笑顔)」「身振り手振り(ジェスチャー)」「声のトーン」くらいまでは大体どの方も答えられます。
この3つをより効果的にするのが「身体の向き」と「相手との距離」になります。
先の3つがしっかりできていてもこの2つが備わっていないと台無しになってしまいます。
自分が何か相談したいとき、相手がこちらを見ずにテレビを観ながら話を聞いていたらどうでしょう。相手が優しい口調でもそれ以上話す気にはなりません。
自分が入院している時、ナースコールを押して、来た看護婦さんが部屋の入口付近で「何か用事ですか?」と言ったらどうでしょう。近くに来てほしいなと思うはずです。
身体の向きは「あなたとちゃんと向き合っているよ」という非言語コミュニケ―ションです。横に並んでいる時でも顔はその人を見て、肩をやや相手に向けるだけで大きな効果があります。
距離も同様に「あなたの話をちゃんと聞きに来たよ」という非言語コミュニケーションです。相手との関係、話の内容や周囲の状況などにより近づく適切な距離は変わってきますが、距離が離れているとどんなに丁寧な言葉づかいでも信頼を得ることは出来ません。
接客業である介護職のコミュニケーションにも「技術」があるのです。
と、妻の話をスマホを見ながら聞く私が書きました(;^ω^)