感染症と ≪施設長 樋口≫
学生時代夏休みが終わりに近づいてから、わずかな記憶をもとに初日からの日記を書きあげていた樋口です。
読書感想文も私レベルになると本の題名だけで「作者はなぜこの題名にしたのだろう」と原稿用紙1枚は書けてしまいます。
そんな想像力とちょっと違うけど感染症と想像力の話。
「感染症対応は想像力」
これはうちの介護主任の言葉。
見えないものを相手にするのだから、
「この空間にはウイルスがいるかもしれない」
「ここにはウイルスがついているかもしれない」
「自分がウイルスを持っているかもしれない」
と想像力を働かせないと到底戦えない。
この想像力が欠如すると感染症は広がっていく。
現在当施設でもコロナの陽性者が職員、利用者ともに散発的に発生し対応を行っています。
体力も頭も使う感染症対応、終わりが見えないから少々不安になることもある。
報道や国の動きに不満を感じることもある。
「これで大丈夫なはず」が大丈夫じゃなかったり、
「もうこれしかない…」がうまくいったり。
挑戦と答え合わせの繰り返し。
「すり減っていく医療と介護の現場はどう見られているんだろう。」
とか不幸のように感じる事も。
樋口氏、基本不幸は迎え撃つタイプ。
今日も明日も職員に感謝し、私が不幸を迎え撃つ。