正義 ≪施設長 樋口≫
子どものころ見ていたヒーローやアニメ。悪者が世界征服の為に侵略し暴力を振るい、それに主人公が立ち向かい退治する描写が分かりやすく、正義とはかっこよく、誰もが協力し応援してくれるものだと思ったものだ。
現実の世界はどうだろうか。
多くの人間が「自分は間違っている」と思いながら行動することは少ない。友達との喧嘩も職場での意見の相違もお互いに自分を「正義」だと思っているから起きる。現実社会で「正義」を振るうのはカッコいい場面とならないことが多いのだ。
だから正義漢ぶってしゃしゃるなよってことじゃない。正義をはき違えてはいけないと言うこと。
テレビに映される正義はいつだって「暴力的」だ。国会やニュースでは、徹底的に相手を貶めるまで批難を続ける。有名人ってだけで向こう数か月身を隠さなければならないほど連日叩く。もうこれは私刑だ。海外ではデモ隊が商店で略奪をしている事実もある。ともに正義を行動に移した結果だ。
前述の通り正義は時に人を盲目にし思考を停止させる。正しい事の為なら大抵のことは許されると錯覚すらさせてしまう。自分が抱いている正義はもちろん、相手が抱いている正義にまで思いめぐらせなければそれは「暴力」になってしまう。
正義とは掲げた時点で誰かにとっての「悪」になるということを忘れてはならないのだ。
(正義正義書きすぎて自分で混乱してきた(。´・ω・)?ゲシュタルト崩壊…)