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幽霊って信じる? ≪施設長 樋口≫

皆さん気づいてますか?もう「今年」はあと一か月しかありません。今年度が始まって、もう8ヶ月ですよ。あっという間でしたね。ということは高校受験も、介護福祉士、社会福祉士の国家試験ももうすぐ、あっという間に来ます。受験生の皆さん、勉強は、結果から逆算してやりましょう。毎日なんとなく積み重ねているつもりでもその積み重ねた高さは合格点に届かないかも知れません。模試を受け、足りない分を補う、合格点に達するくらい勉強して、もう一回模試をして足りない分を補う、これを繰り返しましょう。合格点という「結果」からなにが足りないのか、あとどれだけ増やせばいいのかを逆算して勉強すればきっと大丈夫です。ファイト。

さて、話はすっげえ変わって皆さんは幽霊の存在を信じますか?

私は信じていません。過去には信じていた時もありました。20代前半で初めて夜勤をやり、そりゃ変な体験もしましたよ。

亡くなった同僚の声が聞こえたり、歩ける人がいないフロアで歩いている人影を見たり、退所したベッドのコールが鳴ったり。

コールなんかは断線すると鳴る機種もあったりするのでその類でしょう。

聞こえた、見えたは脳の誤作動だと説明する医師や専門家もいます。

レビー小体型認知症の人が、さもそこに居るかのようにはっきりと人間を見たりする幻視は有名ですが、脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気でも同様の事が起きることがあると言われています。

私は新任研修の時にそういった話から「幽霊はいると思いますか?」と問います。

まぁ、回答は「いると思います」「いないと思います」三者三様です。

前述しましたが私は幽霊の存在を信じていません。脳の誤作動という話、医療の話を聞くとどうしても「存在しない」と思ってしまいます。説明がついてしまいますから。一応新人さんにもそう言います。ただ、これは「幽霊は怖い」「死者の亡霊」「現世に恨み、未練がある」という想像から「怖いからできればいない方がいい」と思っているから。あと、昔テレビの心霊特番で幼かった私を怖がらせたメディアへのささやかな仕返しでもあります。

話は少し逸れますが、私には障害を持つ娘がいます。医師からはいつまで生きられるかはわからないと言われています。そして時々ブログにも登場する保護犬を引き取りました。ともに順調にいっても私よりは短命です。それはもう決まっています。

時々思うのです。

いつかその時が来ても、どんな形でも大好きな家族、ペットにまた会えたら、と。

人間の脳から出る信号も痛みも感覚もすべて電気信号です。電気なんか目に見えないから、そこに意識が「誰か」として存在してても不思議ではないのかも知れません。

歳を重ねて、そばにいてほしいけどそれが難しい事が増えてきた時、私は「信じない」といいながらもきっと幽霊を求めるんだろうと最近思い始めました。信じていないものを求めるなんて都合のいい話ですが。

ある日、突然、なんとなくだけど、会いたい人に会えた、たぶん見えた、声が聞こえた、空気を感じた、世界中の昔の人もきっと同じ事を考えて幽霊というものを心のよりどころにしたのかも知れませんね。

それが脳の誤作動でも、電気信号でも。