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煙突じゃないだと? ≪施設長 樋口≫

今年もツバメが子育てをする季節になりました。

ちょっと見にくいんですけど、いつの間にか雛も生まれていました。元気に育ってくださいな。

そういえば「雨が降る前にツバメが低く飛ぶ」って聞いたことありますか。

迷信みたいな話なんですけど、実はこれ、事実なんです。天気が悪くなると気圧が下がり、それに伴ってツバメの餌となる虫が低く飛ぶようになります(「羽が湿度で重くなる」「湿度が上がって飛びにくい」などの理由があるようです)。

その虫を追うため、ツバメも低く飛ぶわけですね。なので、ツバメが低く飛び始めると、かなりの高確率で雨が降るそうです。昔は“動く雨雲レーダー”みたいな存在だったんですね。

さて、高さつながりでこの画像を見てください。

(画像はイメージ図:Gemini作)

AIに作らせた画像なのであまり正確ではないですが、古い家にこんな長い煙突のようなものを見たことはありませんか。

私は最近まで「薪でお風呂を沸かしている」か「薪のコンロで料理をしている」ための煙突だと思っていました(実際そういうご家庭もあるかもしれませんが)。

(画像はイメージ図:Gemini作)

実はこれ、「臭突(しゅうとつ)」といって、汲み取り式トイレ(いわゆるボットン便所)がある家庭に設置されていたものです。

汲み取り式トイレでは、普通の換気扇を付けると便槽の臭気をトイレ内に引き込んでしまうため、昔は便槽から直接外へ排気していました。

(画像はイメージ図:Gemini作)

もちろん臭いので、できるだけ高い位置に排気する必要があり、この屋根の上まで伸びる臭突が一般的になったわけです。

山など斜面の集落だと上の家はたまったもんじゃないと思いますが。

こういった汲み取り式トイレ自体が今では少なくなっているので、現役の臭突もあまり見かけなくなりました。

ツバメの飛ぶ高さも、古い家の長い臭突も、どちらも自然や生活の知恵が詰まったネタでした。

日頃見ている何気ない風景の中にも、調べてみると面白い理由が隠れているものです。

今回は身近な“高さネタ”を2つ紹介してみました。