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認知症対応のミソは「認知症だと思う事」  ≪施設長 樋口≫

短い文でうまいタイトルが浮かばなかったので分かりにくいタイトルになってしまいました。
認知症の方への対応が下手な人は、認知症の方が認知症であるとしっかり懐に落ちてないから下手なんです。これは家族介護でも施設の介護職でも一緒です。
よくあるシーンで言うと、お昼ご飯を食べたのに「ご飯を食べてない」など何度も同じことを言われたとき、「ちゃんと食べましたよ」「さっきも言ったでしょ」という。この時、認知症の人を「健常者」として扱っているので、思い出させようとしてしまっているんです。
実際は認知症になると覚えることが難しくなるので思い出すこと自体無理なことが多いのに「しっかりしてよ」と、健常者でいてくれよ、と要求しているのです。このギャップはそのまま介護の中のイライラを生みます。
認知症対応の最初の一歩は認知症を理解し、認知症の人が認知症であるとしっかり受け入れる事です。この一歩を踏み出せたら、次のステージ「一人の人として見る」に繋がっていきます。
それはまた次回の更新で( *´艸`)